同窓会

九州青陵会

 

 

九州・山口倉敷青陵会だより

角田晃三
(63期)

 

 こんにちは。現在大学3年生で、九州青陵会に3回目の出席をさせていただきました。平成26年度九州青陵会は、大先輩方に交じって学生が4人集まり総勢20人が参加、アットホームな雰囲気で行われました。学生としては会場に入るまでは毎年緊張するのですが、どの先輩も親しみやすく楽しい方々で、まさに高校時代の仲間と再会したかのようでした。
 とは言ってもまさに亀の甲より年の功というよりほかなく、そこでお聞きする言葉に重みを感じずにはいられません。自分よりも先を生きておられる立派な先輩方のたくさんのアドバイスを、これほどフランクに伺える機会はそうないのではないでしょうか。私が毎年参加する理由もまさにこの点と、学生は会費無料という特典にあります。
 人との関わりは財産だと思います。故郷から遠く離れた九州でテーブルを囲み、同じ学び舎の青陵高校を軸にして世代を超えて対話ができることはとても楽しいと実感できます。堅苦しいのではないかと思いましたが窮屈さは全くありません。何よりこうした機会は貴重で、得られるものが大きいと感じています。
 自己紹介を交えて近況報告をすると、それに対していろいろな方々にお話をいただきました。大学生という中途半端な? 時期であるゆえに、悩むことも少なくありません。そうしたときに、こうして人生の先輩とお話ができることはとても有意義なものです。何といっても厚みのある青陵の先輩とこうして言葉を交わした経験
は、後々の人生においても効いてくるのではないかと思います。いつか自分もこの先輩方のように立派な姿を後輩に見せることができる人間になりたいと思います。
 最後になりましたが、会のお世話をしてくださった皆様、出席された皆様に感謝申し上げます。
□…角田さんは九州大学3年生です。

 

寄稿  火災乗り越え客船新時代へ 近藤 覚(19期)

 

2014(平成26)年5月、世界最大級の豪華客船(現在三菱重工業長崎造船所で建造中)が進水、
長崎港に姿を現わした。その偉容は長崎の明るい未来を予感させた。
 思い出すのは、2002( 平成14)年10月1日夕刻に発生したダイヤモンドプリンセス(当時同造船所で艤装工事中)の火災。出火時、私は総合試験統括として現場で指揮をしていた。火災発生、煙を視認、即座に千数百人の作業員を船外に退避誘導した。工事中のため船内放送が使用できず、口頭で下船指示を伝達。全員退避まで約1時間を要した。この時、一人の負傷者も出さなかったことは奇跡と言われている。
 火災は船体中央部の下から5番目のデッキ付近から出火。最上階の16デッキまで火災の影響を受けており、船体を再生するには非常に厳しい状態であった。納期が2003(平成15)年7月と迫っていたため、3カ月遅れで平行建造中のサファイアプリンセスを急きょダイヤモンドプリンセスとして改修、2004(平成16)年2月に7カ月遅れの納期で船主に引き渡した。
 炎上した旧ダイヤモンドプリンセスは、5デッキから上の焼損部分を完全に撤去。再建造するという大改修工事を実施し、同年5月にサファイアプリンセスとして再生、完成させた。これは船舶建造史上類を見ない難工事で、完工できたことは奇跡に近いものであった。
 私がこの客船再生に人生の一場面を賭することができたのは、青陵高校時代に修得した「決してあきらめるな! 信念を持って突き進め! 明るい未来と夢を描け!」の精神に支えられたことと、後方では青陵卒業生の妻が家庭を守ってくれたからこそ成し遂げられたものと思っている。
 冒頭の建造中の客船は、ダイヤモンドプリンセスの火災以降12年目に復活した客船建造である。本船の一日も早い完成を祈りながら、夢と希望に満ちた客船新時代の到来を確信している。
□…近藤さんは倉敷市出身、長崎市在住。
□…妻敏子さん(旧姓山崎)は20期生です。

 

九州青陵会 誕生から10年 加藤榮一(20期)

 

 私は青陵を卒業して45年、九州(博多)に住み着いて同じく45年。 九州での生活が岡山(倉敷)での生活の2.5倍とはるかに長くなりました。倉敷に対する懐かしさや望郷の念はありますが、博多は海にも山にも近く、物価もそれほど高くなく、かなり住みやすい所です。食べ物も長浜ラーメン、うどん、水炊き、もつ鍋、餃子など安くておいしいものもたくさんあります。
 母親を博多に引き取っており倉敷に帰る機会がほとんどありませんが、唯一の気掛かりは岡山市にある先祖墓でしょうか。
 さて、九州青陵会の歴史についてですが、パソコンに残っているデータや記憶を頼りに少し書かせていただきます。
 福岡にはかねてより福岡岡山県人会があり、それに2004(平成16)年に初参加しました。会の終了後、森田、溝手、泉、斎藤各先輩と青陵同窓会について話し合いをしました。その結果、青陵同窓会を福岡県と佐賀県に限定して開催しようという運びになり、私が事務局を仰せつかりました。そして第1回の福岡・佐賀地区の青陵同窓会が同年7月23日に開催されました。参加者は18人で、その後も20人弱の人数で推移しています。
 2005(平成17)年7月16日の第2回からは本部より参加をいただき、石原会長と佐々木幹事が参加されました。翌年10月14日の第3回時に、石原会長より九州すべてを対象にした九州青陵会結成の提案があり、さらに次の年の9月28日の第4回より青陵の正式な支部同窓会として再出発しました。対象は九州の各県及び九州と商圏を同じくする山口県としました。2009(平成21)年、石原さんから加川会長に交代され現在に至っています。
 2011(平成23)年からは学生を無料にして増員を図ったところ、毎年1 〜4人と確実に成果が出ています。来年からは、これまでの金曜日の開催を土曜日(2015年10月10日)にし、更なる増員を図ろうと考えています。
 最後になりましたが、九州青陵会になお一層の関心をいただければ幸いです。
□…加藤さんは九州青陵会事務局長。倉敷市出身、福岡県福津市在住。