木工『スプーン』1年生美術選択者作品展示

何をすくう、誰が使う、どんな形がいいのか・・・

昨年度1年生 美術選択者が使用者や機能、デザインを個々に考えて制作したオリジナルスプーン66本です。
素材は、欅とブラックウォルナットという比較的堅めで木目や木色の美しい木を使用しています。それぞれ想いがこもった1本に仕上がっています。
6月いっぱい、本校図書館にて展示するので、ぜひご覧ください。

◆制作後の感想より

●全体のバランスを考えてきれいに見せるのが難しいと感じた。とても難しく大変だったが、物作りを面白いと感じることができた。家に何本もあるスプーンだが、今回自分が作るのには何時間もかかった。家の中にあるいろんな物の作り方や材料、制作方法などに興味がわいてきた。

●実際に使っている様子を想像しながら、手触りや口当たりに不満がないようにこだわることができた。物作りでは、常に完成形がどのようになるのかを考えながら制作を進めていくことが大切だと感じた。

●同じスプーンという道具なのに使用用途や使用目的によっていろんな形のスプーンが作られていたので、デザインの無限の可能性を感じました。

●今回の制作で、人が作るものの温かさを知りました。既製品にはないこの温かさが僕は好きです。制作中も、もっとこうしたい、ここはまだ足りないなとか思うところはどんどん取り入れ、自分が作りたいものを作ることができる喜びを知ることができました。

●木の堅そうで、でもやわらかい、木ならではの強そうな温かさが伝わってきました。いつも家では金属のスプーンを使っているので、木のスプーンの温もりが心地よかったです。最初は上手くいかなかったけど、完成すれば自分で作ったからか愛着がわいてきて、今ではとても気に入っています。

●いつも何とも思わず使っているスプーンだったが、使用目的やデザインを考えて作るのは楽しかった。使用目的を考えるだけでいろいろな形が思いついたし、そのスプーンを使用する人のことを考えることで、デザインをより良くすることができた。

●スプーンを作るようになってから、家にあるスプーンがどんな使用目的で作られたのか、実際使ってみて使いやすいかどうかを考えることが多くなりました。

●以前、テレビでプロの彫刻家が、「木の中にある物を発掘していくイメージ」みたいなことを言っていたので、少し意識してやってみました。
しかし、全然その感覚は分からず、形はゆがんだりでこぼこになったりしてしまいました。出来上がりは思っていた物よりも劣っていましたが、それでも自分の作品が出来上がっていく過程を見るのは楽しかったです。

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