書道部 30,5,8

行書の臨書をしていた3年生が、「「血」という字の上に何か付いているのはどう書くのですか。」と尋ねるので、「古い字には横棒があったと思うけど、念のため確認しておいて。」と応じると、すぐに字書を見てくれて、それが見つかりました。「しかし、この横棒は何ですか?」と言うので、開いた字書の別の書体に目をやると、篆書は豪華な器の中に横棒が入っている姿になっていました。
「器の形からして神様に供える祭器じゃないか?そしてその中の横棒は液体の表面で、それが血なのだから、入っているのは生け贄の血か?」と言うと、周囲から「気持ち悪い!」という声が上がりましたが、漢和辞典を引くと推測は図星でした。

麗という字の草書体を確認したときに、その金文がことさら角が大きく見事な鹿であることに気づいて、「うるわしい」とはそういうことかと気づかされたこともありましたが、こんなやりとりをしながら書の練習を進めることができる3年生は、ずいぶん成長してきたのだと思います。
春休みも一日練習日などを折り込んで、花にも心を楽しませながら歩を進めています。この春、一年生は8人入部しました。

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