書道部,寂厳鑑賞 (H28.10.14)

 

倉敷美観地区の清遊庵へ寂厳(じゃくごん)の屏風を見に行きました。
顧問の「県内で見ることのできる最高レベルの書」という誘いによって、部活動の続きで皆で行きました。
長寿繁栄を言祝ぐ五言対の二つ折り屏風と、杜甫の詩の六曲屏風で、共にほとんどが草書で書かれているので、書道部員にとっても未知の領域の作品でした。しかし目が慣れてくると、それぞれ好きな部分や気になる語句を語り合い始め、更には作品作りのヒントを探るような会話にも発展して、質の高い作品の前で、いいひとときを過ごしました。
正直なところ、高校生には寂厳は難し過ぎます。しかし顧問自身、高校生のとき先生から良寛の豪華本を見せられて、そのときは良さがまるで分かりませんでしたが、10年20年経つうちに、「そうか。ここか。」と思うようになり、さらに年とともに思いを深めていっています。そういう長い目で見た、良質の出会いにこの日がなってくれれば幸いです。

 

 

コメントは受け付けていません。