ゴリラの研究で有名な 山極壽一 先生とのトークセッションに参加しました

 7月27日(水)総合地球環境学研究所 所長である山極壽一先生が倉敷公民館にて講演をされるということで、聴講に行きました。演題は「人類はどこで間違ったのかーゴリラの目で見たコロナ後の社会―」でした。 

 人間の本性は暴力的か、平和的かという問いから始まり、ゴリラやニホンザルの特徴を比較しながら、人間の本質について進化を踏まえて考えることができました。また人間の本質から私たちの文化や社会問題、さらには私たちが新しい時代を生きていくうえの指針となる言葉も聴くことができました。本校の理系で生物を学んでいる生徒を中心に聴講に行きましたが、生物学の分野にとどまらず、ゴリラの研究者としての視点で世界をみることの奥深さを学ぶ良い経験になりました。

 翌日、山極壽一先生とのトークセッションに本校生徒も参加させていただきました。倉敷美観地区の歴史ある「語らい座 大原本邸」にて高校生が直接、山極先生に質問できる貴重な機会となりました。

 本校生徒の質問としては、「生涯の研究にであうためには」、「自らの進路について」、「大学から求められる学生像とは」などの質問が上がり、各質問に対して丁寧にしっかりと答えていただきました。

 印象的だったことは、くり返し「対話」の重要性について話してくださっていたことです。自分自身やリアルの人と対話をしながら学ぶ姿勢が、インターネットで検索することよりも価値があるのだと感じました。

 人類の進化や文化、未来といった広い視点で世界を見つめることから始まり、自分たちの身近な問題について考えて、この先の学びの指針を得ることができたと思います。