サッカー部の海外物資支援ボランティアにかかるガーナとのオンライン講座(令和5年11月11日(土))
青陵高校サッカー部では海外物資支援ボランティアを計画しました。対象国はガーナです。世界には、日本に住んでいる私たちとは異なる貧困問題があります。そこで我々サッカー部ではアフリカの貧困地域に焦点を当て、貧困の原因や子どもたちの暮らしを学び、私たちができる支援について考えました。現在、学校に通うことができていない子どもたちは世界中で約6,100万人いるとされ、その半数以上がサハラ砂漠より南のアフリカ地域で暮らしています。ガーナもその国の一つです。そのため子どもが家計を支えるために働いたり、ドラッグや違法なことに染まる場合も多いようです。また、宗教的な差別や昔からの風習により、女の子に教育を受けさせることができないなどの根深い問題もあります。また、普及が遅れている医療インフラ問題や頻発する内戦やテロによって、悲しいことに15歳に満たない子どもたち が戦闘員として銃を持つことは少なくありません。我々サッカー部もこの企画を立ち上げることで、様々な現状を知ることができました。衣類については上着より履物(靴)やズボンの方が不足し、特に良かれと思って送ってくる先進国からの上着類がアフリカのゴミ問題に繋がっていること。物資支援をしようと思っても、20kgの箱1箱を送るのにも輸送費で2〜3万円かかる、などです。本来なら、根本的に教育制度や教育設備を整えて、社会で働くことができる人材を育てる仕組みが必要だと考えていますが、その第一歩として、我々は若年層へのスポーツを通じた健全なコミュニティーづくりによって、ドラッグや窃盗などに向かう子どもたちを少しでも減らしたいと考えました。一時的な支援は現地の人々に「支援慣れ」を根付かせ、根本的な解決には至らないことも分かったので、様々なネットワークを構築し、相互に「繋がる」サイクルを考えています。現在、青陵高校OBでアフリカを拠点にプロサッカー選手として活躍されている森下仁道さんにご協力いただいて、その方が運営するコミュニティーへの物資支援を計画し、実際に選手がガーナへ渡航し(R05.12.24~R06.01.03予定)、手渡しで届ける計画も立てています。地元企業のPLAY SPORTS様にもリサイクルBOXの設置による物品回収もご協力いただいており、11月30日には、回収した物品をクリーニングする講習会も行います。今回は、森下さんにご紹介いただき、現地で保健師として働くJICA協力隊員の鳥越敬子さん(青陵高校OG)に現地の様子をお聞きし、現状を把握するオンラインミーティングを開催いたしました。これはFW講座の一つとしてサッカー部以外の生徒にも参加してもらいました。繋いでくださった森下さん、時差の関係で真夜中にも関わらずお話しいただいた鳥越さん、本当にありがとうございました。今後の予定は、海外支援経験者の中野誠也さん(大宮アルディージャ所属のJリーガー)との対談を予定しております。この活動にご協力いただける方がおられましたら、青陵高校サッカー部までご連絡ください。




