倉敷市立自然史博物館で知る、本校の先師・宇野確雄先生と牧野富太郎博士の絆

2月14日(土)

 本校の1年生6名が「土曜FW特別講義(フィールドワーク)」として、倉敷市立自然史博物館を訪れました。先日まで開催されていた特別企画展「人生を豊かにする植物展 ―牧野富太郎と交流した植物研究家が倉敷にいた―」を見学し、本校にゆかりの深い研究者の足跡を辿りました。この展示の主役である宇野確雄(うの かくお)氏は、かつて本校(倉敷青陵高校)で教鞭を執られていた先生でもあります。

 当日は、同館学芸員の鐵 慎太朗氏に特別解説をいただきました。展示では、世界的な植物学者・牧野富太郎博士と宇野先生の深い交流が紹介されています。特に注目すべきは、牧野博士が新種を命名・発表する際、宇野先生が採集した標本が「タイプ標本(種の基準となる標本)」として使われたというエピソードです。宇野先生が大正9年(1920年)に発見した「カンサイザサ」も、昭和4年(1929年)に牧野博士によって新種として発表されており、その歴史的な標本を実際に目にすることができました。

 また、会場には飛び入りで本校OBの遠藤堯之氏も駆けつけてくださいました。遠藤氏からは、青陵高校の校舎移転にまつわる歴史や、宇野先生のご遺族との交流について、卒業生ならではの貴重なお話を伺うことができました。

 現在、博物館に収蔵されている膨大な植物標本は宇野先生ご本人から倉敷市に寄贈されたものですが、今回の展示で見ることができた牧野博士から贈られた扇面(掛け軸)や、宇野先生が実際に使用されていた胴乱などは、ご遺族である息子さんから寄贈されたものだそうです。

 大正3年に牧野博士から宇野先生へ贈られた貴重な掛け軸などの展示品を前に、生徒たちは「自分たちの学校の先生が、これほどまでに偉大な研究に貢献していたのか」と、誇らしげに目を輝かせていました。

 身近な歴史から科学への情熱を学んだ、非常に意義深い一日となりました。解説をいただいた鐵様、そして貴重な体験談を共有してくださった遠藤様に、心より感謝申し上げます。