青陵ハンドボール部、県総体男女とも第3位!有終の美を飾る

激戦を重ねて男女ともに準決勝まで上り詰めたハンドボール部。惜しくも決勝進出は逃したが、素人集団と揶揄された1年の頃からすると全員が本当にたくましくなった。

準決勝で女子ハンド部が対戦するのは、5年連続県総体覇者の玉野光南高校。その強さを実感するのに時間は必要なかった。青陵が得意とするセットプレイを出させない素早いあたりと強い守備力、チャンスを確実に得点に結びつける攻撃力、どれもが全国レベル。エースの三宅選手や、ポストの小野寺選手が働かせてもらえない。14点もの得点差で前半を折り返した。

ハーフタイムの作戦伝令はいつもと全く変わらないように見えた。選手たちはお互いの修正ポイントを伝え合い、後輩たちは懸命にサポートを行っている。次第に後半スタート前の円陣に向けて、静かな集中力の高まりを感じる。

後半に彼女たちは躍動した。相手がどこであろうと自分たちのハンドボールをするだけ。足が動かなくなるまで走り、飛び、そして練習どおりの力を見せた。7人攻撃を含めて、攻撃も守備も機能し、後半だけなら11-13と五分五分の戦いを演じた。次の日に6連覇を果たす玉野光南高校相手に力を証明した戦いだった。3位の表彰式では涙は消え、充実した笑顔が見られた。

午後には男子の準決勝が始まる。その相手は、全国にも名をはせ、部員数も青陵と桁違いの分厚さを誇る絶対王者の総社高校。青陵はアップから何もかもが今まで通りに進んでいるかのように見えた。開始のホイッスルが鳴り、いつも通りのプレイをしようとするも、何かがおかしい。

違和感しかない。絶好調のポストの巻田選手が同じ場所に留まれないほどの圧力を受ける。カットインを仕掛けても4人がかりでつぶされ、パスを出す手も絡まれて動きが取れない。これが全国上位レベルの力なのか。中山先生は準決勝から使えるタイムアウトを開始3分で使う。誰も思っていなかったタイミングだ。チームはそれほどまで相手に飲まれていた。

前半は瞬く間に終わり、選手の意気は消沈した。そんな彼らに掛けた中山先生の言葉は「できんことをしようとするな。練習したことを全部出すことに集中しろ。」だった。相手に速攻をさせない策を指示しただけで、後は選手の気持ちを立て直すことに終始した。終盤にいい動きは見せ始めたものの大敗に終わった。次の日総社高校は大会16連覇を果たしたが、これを止めるのは青陵ハンド部でありたい。全国レベルの経験の必要性を浮き彫りにした大会であった。青陵カーブは最後にグーンと伸びる。このチームが正にそうであったが、経験という面では秋からの活躍が必要とされることが改めてわかった。

試合後、3年選手の引退ミーティングがあり、大学受験という新たなステージで戦う生徒たちに拍手が送られた。その時、思いもかけず下級生保護者の代表から保護者会会長に花束が贈られた。本来、生徒の活躍を記すHPに、こんな話題は不似合いなのは重々承知である。しかし、花束を贈られた保護者会会長の「青陵ハンド部最高!!」という叫び声に、自分が褒められた訳でもないのに妙に誇らしく、HPに書かずにはいられなかった。卒業後も胸を張り続けられる青陵ハンド部でありたいと切に思った。