憩の広場(中庭)にキツツキの仲間、コゲラが巣作りをしています
そっと見守ってあげましょう
平成27年度最先端科学研究者活用事業として5月11日(月)、本校で実施した講演会に引き続き、5月21日には京都大学訪問を実施しました。受け入れてただいたのは京都大学大学院理学研究科生物科学専攻生物物理学教室ゲノム情報分野の教授である森和俊先生です。森先生は本校28期卒業生で昨年の米国ラスカー賞を始め、多くの賞を受賞されています。
当日は2年生42名、3年生4名、引率8名で予定どおり6:30に出発し、京都大学へ10:00過ぎに到着しました。関西教育考学のスタッフによる約2時間のキャンパスツアーで構内散策、総合博物館見学、生協食堂での昼食をとるなかで、京大生のスタッフとの交流も楽しめました。
12:30からは、理学部の森先生の研究室を5グループに分かれて見学しました。
培養細胞の観察、PCRとDNAシーケンサーの説明、メダカシステムの説明、光るメダカの観察、遺伝子組換えの説明を伺いました。最後に教授室に入れていただいて、テーブルの上にあるラスカー賞のトロフィーを持たせていただきました。ずっしりと重かったのが印象に残っています。
15:30に京都大学を出発し、予定通り18:40ころ全員無事に帰校しました。
生徒の感想からいくつかご紹介します。
「キャンパスツアーのスタッフの方々から、自由に研究できることはかえって『大変だ』とお聞きし、勉強する範囲が指定されている今だからこそ、腹をくくるべきだし、『逃げる方が後から苦しい』ことを改めて反省した。」
「森先生にラスカー賞のトロフィーを持たせていただいたとき、大理石による重みの他に何かずっしりしたものを感じた。」
「京都大学は大きな図書館、すばらしい博物館、テレビ等で見覚えのある時計台などオープンキャンパスとは違った落ち着いた雰囲気の中で見学できた。」
「今回得られた研究への興味や驚きを学習意欲に変え、これからはよりいっそう勉学に励みたいです。」
今春の卒業生に、京都大学の校門で偶然出会えたことも楽しい思い出になりました。
青陵高校では平成27年度の最先端科学研究者活用事業により、世界最先端の科学技術に接する機会を設け、国内や国際的な舞台で活躍できるグローバル人材の育成を目指す取り組みの一環として5月11日(月)に講演会を行いました。
講師として、昨年9月に米国ラスカー賞を受賞された本校28期生の京都大学大学院理学研究科生物物理学教室ゲノム情報分野教授 森 和俊先生をお迎えし、「分子細胞生物学への誘い」というテーマで全校生徒、保護者、教職員を対象に講演会を行いました。
約140分の講演のキーワードとしては「ゲノムと遺伝子の違い」「ワトソン・クリック結合」「DNAはなぜ二重らせんか」「コラーゲンでお肌が・・・」「ATPのしくみ」「感染症、エボラウィルス」等で、壇上の3年生3人にクイズを出しながら、わかりやすく講演をしていただきました。締めくくりは、ご自分の体験から高校時代、大学時代、大学助手時代、テキサス大学留学時代に考えられていたことを後輩に向けてお伝えいただきました。
講演後の質疑では、生徒から予定時間をオーバーして質問が出たにもかかわらず、丁寧に答えていただきました。
生徒の感想から
「『勉強に興味をもつこと』について考えていましたが、今日の講演で少しヒントをもらえた気がします。(1年男子)」
「文系の私でも興味を持つことができるお話も多く、楽しんで講演を聞くことができました。『自分を信じる力』は成長するためには必要なものなのだとわかりました(2年女子)」
「生物の授業で学習した内容がたくさん登場して興味が引かれました。教科書に載っていない発展的な内容もありましたが、わかりやすい説明のおかげで理解することができました。(3年女子)」
「『どうせ、苦労するなら最もおもしろい研究をしたい』というお言葉に本当にすごいと思いました。(3年男子)」
また、5/23(土)には森先生の研究室を訪ねて、2年生42名、3年生4名で京都大学を訪問します。京都大学総合博物館の見学などのキャンパスツアーのあと、理学部の5つの研究室の訪問も予定しています。