美術館でのギャラリートークの後、安土・桃山時代の「茶の湯」に関する備前焼の展覧会「破格~桃山備前~」を観るために、県立博物館(岡山市)に回りました。
そこでは学芸員の方から、展示の仕方や解説のキャプションの表記は、何を伝えたいかで違ってくるという具体的な説明を聞きました。そして学芸員同士でも思いやこだわりは異なり、展示品の見せ方が違うという話を新鮮な思いで聞きました。
この研修は、蓮月展での解説の取り組みと繋がっていて、さらには次へ向けての重要な学習になりました。
10月28日から狸庵文庫美術館(岡山市北区)で開催中の「蓮月展 ~幕末女子を現代女子が繙(ひもと)く~」の会場で、ギャラリートークをしました。
この展覧会は「高校生書道部員の目線で、書作品を親しみやすく紹介する」という企画です。
当日は、先ず蓮月という人を理解していただくために、手作りの人形劇で逸話を紹介し、その後、書の特徴を拡大コピーを使って説明しました。
そして一人一人が、作品ごとに歌の解釈や書の特徴を蓮月の人生と重ねたり、時代背景を考え合わせながら話しました。
今回協同態勢で臨んだ川越南高校(埼玉)からも顧問の先生と二人の部員が参加し、さらに卒業生の先輩(岡大生)も総論として蓮月書の特質を発表しました。
進行役を務めた部長の森川さん(2年)は、「前日の夜になって、蓮月の短歌はそういう意味だったのかと、スーと分かった。」と後日嬉しそうに話していましたが、こうした気づきの深まり経験が、いろいろな場面に活きていくことと思われます。
10月28日(水)から狸庵文庫美術館(岡山市北区)で開催される「蓮月展」の会場準備に行ってきました。
蓮月(れんげつ)という人は幕末から明治の初めにかけての京都の女流歌人で、自詠の和歌の短冊や、余部に簡単な絵を合わせた掛け軸作品を遺しています。今回の展覧会は蓮月作品の展覧と共に「高校生書道部員の目線で書作品の魅力を親しみやすく紹介する」という企画で、作品の解説のキャプションを作ったり、蓮月という人を理解してもらうために「蓮月新聞」を作って解説の記事を書いたりしました。
蓮月展は来年の4月3日(日)までです。
11月1日(日)午後1時からは、青陵高校書道部員によるギャラリートークも行われます。どうぞお越しください。
書道部の1・2年生が、狸庵文庫美術館(岡山市北区)で11月から開催される「蓮月展」のお手伝いをすることになり、施設を見て作品の解読をしてきました。
この企画は、「高校生書道部員の目線で書作品の魅力を紹介する」というもので、解説のキャプションを作ったり、ギャラリートークをする予定です。
その手始めとして美術館の研修室で、実際の作品を鑑賞し、文字の解読と文意の解釈をしました。
蓮月は幕末の京都の女流歌人なので、仮名も今とは異なる文字が入っているうえ、文語表記なので、高校の書道と古文の学習成果を融合させた対応力が求められる作業です。
入学間もない1年生には、2年生が教えながら、難しいところは2年生同士相談しながら取り組みました。
美術館の内部に入れていただいて、現物の作品に至近距離で向き合って、貴重な時間を過ごしてきました。